昨日は急遽朝バイトのお休みをもらいました!!
理由は人生を変えるかもしれない人に出会ったからです☆
私が祖国から遠路はるばる大阪まで来たのはどうしてもかなえたい夢があったからです!
『ヘアメイクアーティストとしてヴィジュアル系バンド様方のお力添えをさせていただくこと』
学校の就活でヘアメイク事務所さんを探して就職しじょじょにヴィジュアル系バンド様方に近づいていければと思っていました。
そのために学校生活の二年間で学べることを最大限学ぼうと思っています。
入学して五ヶ月の8月9日・・・。
偶然1通のメールが届きました。
モバゲーのミニメールをご存知でしょうか?
『良ければこの曲を聞いていただけませんか?興味がわいたらお返事下さい』
SYOさんという方からのメール、そこにはモバゲーのコンテンツの一つであるクリエイターへのリンクがありました。
聞くだけ聞いてみよう。そう思い聞いてみたところヴィジュアル系バンド様が演奏されているオリジナルのすごく綺麗な曲でした。
8月10日朝
クリエイターには曲を聞いたという履歴が残るようになっています。
『聞いていただきありがとうございます。気に入っていただけたようでしたらメイクなどを手伝ってくれるとたすかります』
メイクを手伝う?ヘアメイクスタッフのアシスタントなのか?でも何であろうとヴィジュアル系バンド様のヘアメイクのお手伝いが出来る!!
プロフィールには美容学生って書いてあるからプロだとは思っていないはずだからきっとアシスタントだ!
ヘアメイクを手伝いながら勉強も出来る!!絶好のチャンス!!これを逃したら二度とないかもしれない!!
そう思ってそのお話をOKしました。
そしてマスターにすぐ『すみません!バイト休ませてください!』とメールをし、SYOさんからの返信を待ちます。
『今日心斎橋でライブがあるんですがよければ来てくれませんか?』
断る理由がどこにある!!
学校が終わり次第そっこうで行こう!!
夕方
学校が終わりいざライブハウスへ!
道が分からなかったのでSYOさん(Drum)とまささん(Bass)が迎えに来てくれました。
ライブハウスについてしばらくしてもヘアメイクスタッフさんを紹介してくれない!
なんで?
まあ今日は様子見っていうのもあるのかもしれないけどでも今紹介してくれないとお手伝いするとき初めて会ってそのままお仕事!なんてことになるじゃん!!
そんなことを思いながら二人と話していると・・・
『最近新しく結成したバンドだからスタッフが居ないんだよね!よかったらヘアメイクしてくれないかな?』
はい?
素人にやらせていいんですか?
でも今日じゃないし、いろいろ打ち合わせをすればなんとかできるかも!!
そう思ってただライヴを思うがまま楽しんでやろう!そう思っていたのですが・・・
『今日のバンドは俺の本命盤じゃないから朱鳥ちゃんにお願いしてるバンドじゃないんだけどスタッフが急に来れなくなったから俺のヘアメイクだけお願いできないかな?朱鳥ちゃんはVERRE(SYOさんとまささんの本命盤)の専属だからね☆』
マジですか?
メイク道具なんていつもの自分用しか持ってないしぶっつけ本番かい!
『ライン引くぐらいなら出来ると思います(。・_・。)ノ』
『じゃあこっち来て!』
拉致られた先は・・・
『
関係者以外立入禁止』
中に入るとそこは別世界でした・・・。
夢にまで見た世界、いつか絶対スタッフとして入りたいと願った場所、私の今の生きる理由。
ヘアメイクアーティストとしてヴィジュアル系バンド様方のお力添えをさせていただくこと!!
レベルの高いヘアメイクを施された方々、施すヘアメイクスタッフ、この中でぶっつけ本番のメイク道具も十分に揃っていない専門学生に何が出来るっていうんだよぉ!!
時間が無さ過ぎる、残り時間1時間!!
SYOさんだけなら何とかできるかもしれない!!
よっしゃ『俺もメイクして!』『俺髪立てて!』
はいぃぃぃぃ?
む・無理に決まってんでしょうが!!
『早くぅー』
分かりましたよ!!
頑張りました!メイク一人へアセット二人!
終わった・・・。
怖かった、とゆうか怖い。
こんなレベルで人にメイクしてそれをファンに見せられるのか?
見せていいのか?
自分が納得していないものをメンバーに施してステージに上がる姿なんて見れるわけが無い。
出番になったのでSYOさんは楽屋に居ない。
関係者以外は速やかに退散。
客席に戻ればまささんがいてくれた。
『SYO君のメイク凝視しとくよ♪』
やめてください。
あんな駄作にしか出来ずに本当に申し訳ない。
ボーカルのぐっちょんさん、ベーシストさん、ヘアスタイルキープさせられなくてごめんなさい。
いくら素人だからってやるならきちんとやる。
『素人だから』
そんな言葉はお客様からしたら知ったこっちゃ無いことで・・・
『むっちゃうまいよ!』
やめて
『今までのSYOのメイクの中で一番いい!』
やめて
『あれだけ出来たら十分やって!』
やめてやめてやめて・・・
自分のレベルの低さは一番自分が良く分かってます。
だめだ。
こんなのじゃだめだ。
学校で学べることの最大限?
笑わせるなそれだけでプロになんかなれるか!
VERREはデビューを目指してるんだからそのヴィジュアルを完璧に出来なくちゃ私がヘアメイクをさせてもらう意味が無い!
絶対絶対絶対もっともっとうまくなる!!
私にしか出来ないヘアメイクを絶対してみせる!
VERREの専属ヘアメイクアーティストはすごいって言わせて見せる!!
ブルートパーズのライブを見ながらそう心に誓った。
こんなレベルでいいのか?
本当に私でいいのか?
疑問はたくさんあるし期待に添えられなかったらと考えるとすごく怖い。
でもこれはいずれ通る道で、少し早すぎたかもしれないけどその分もっと先にいける。
今はがむしゃらに失敗して落ち込んで立ち直って成長して・・・人に迷惑をかけない程度に今の自分で勝負したい。
どこまで出来るかわからないけどいまここで諦めるより明らかに前に進める。
たとえ躓いて夢が途絶えてもまた夢を続ければいい。
VERRE専属ヘアメイクアーティスト 朱鳥~asuka~足掻き倒します!!
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